【災害用「水」保険の開発】



□水の重要性
阪神大震災の時に、なくて困ったものの第1位は「水」であった。
人間が1日に必要とする水の最低量は2Lであるが、口をゆすいだり、顔や手を拭いたりする場合を含めると
1日約3Lは必要と思われる。家族4人が何の援助もなく1週間生きのびようとすれば約80Lの飲料水が必要になる。

□水の必要性
災害には、自然災害(風水害、地震、雪害、火山噴火)から引き続いて起こる、洪水、山雪崩、津波、
大火災など広い範囲のものがあり、産業災害や交通災害(列車、航空機、船舶、自動車など)のように、
日常の社会生活の中で起こる人為災害もあります。
大災害になれば、ライフラインと呼ばれる(電気、水道、ガス、電話)などの中断も予想されます。
全く予想できない様々な形の災害の中で、生きるために最も必要なものは「水」と考えられます。

□水の役割
水は生命の源であり、私たちの生活になくてはならないものです。
人の体は、60%が水でできているので、飲み水なしでは1日も生きていけません。
体重の半分以上を占めている水さえあれば、食物をとらなくても30〜60日は生き続けることができます。
しかし、水がなかったら、脱水症状を起こし、細胞の代謝や血液の輸送ができなくなって1〜2日で
生命に危険を及ぼしてしまう。
食べ物の栄養分を分解し、た白質や糖分として体の隅々にまで運べるのは水があるからである。

災害用「水」保険の提案重要
今までは保険商品や利率は金融庁の認可が必要でしたが、新保険業法の改正により、
認可制から届け出制となり、そのうちの一部については届出だけでよくなりました。
提案@災害時に必要とされた飲料等の保険の導入。
   A災害時に給水車の援助、供給された水の量の保険の導入。
   B災害用水として都道府県市町村、自衛隊が保管している救援物資(ペットボトル等)保険の導入。
   C飲料メ-カ-による災害用救援物資(飲料水)保管の保険の導入。
   D飲料メ-カ-との災害用「水」保険契約を締結をしている自治体の保険適用。

□その他
   @負担金を国50%、市町村50%等の検討。
   A更新割引制度の検討。
   B容器をペットボトルから真空パック等の改良による品質保持期限の長期間保存の検討。
   Cその他 

□何故?災害用「水」保険(新しいモノ)を開発しなければならないのか?重要
世界中の国と企業が、開発投資・設備投資を行う際に日本の技術力を必要としている。
日本の勤勉な研究開発(繊細な技術)が、過去における経済成長の発展を遂げてきている事を
世界の技術者が知っており、現行の技術力に驕(おご)らず、常に新しいモノを開発しなければならない。

□水の重要性
日本の水資源量は世界平均の半分しかない.
水資源に恵まれていない国(世界の貧しい人たち)は、清潔な水にアクセスできず死んでいくのです。
エイズ問題では、「3秒に1人」が亡くなっていく貧しい子どもたちの多くは、清潔でない水による下痢で死ぬのです。
水消費のうちで飲み水として使うのはほんのわずかな量に過ぎないからです。日本の家庭での水利用は、
「炊事・洗濯・風呂・トイレ」が水消費の1/4ずつ占める形になっています。
つまり「水不足=飲み水の不足」ではないのです。
日本では、農業用水が全体の2/3を占め、工業用水と家庭での水利用が残り1/3を分け合っています。
ですから、農業が水消費を増やせばその分の発展途上国では、工業が少ないですから、水消費の9割近くを
農業が占めることになります。日本の水の輸入量は、約9,000万人分もの水が輸入されているのです。

バ-チャルウォ-タ-(仮想水)重要
牛肉を輸入すると、牛を育てるために穀物が必要です。その穀物を育てるには水が必要です。
牛肉を輸入することは、間接的に水を輸入したと同じになるのです。わずか100グラムの牛肉で、
2トンの水が輸入されたと同じこととなります。こうした輸入によって、日本は水の輸入超過国となるのです。
これを、バ-チャルウォ-タ-(仮想水)と呼んでいます。
   
Data提供SCG GROUP経営専門学校講義資料抜粋(2003年4月作成資料より)
        (2003年4月、日本生命保険相互会社人材開発室へ資料送付実績有)







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